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【SAA-2001】ある企業は AWS Organizations の組織を運用しています。この企業が買収した別の企業も、自社の AWS アカウントを管理アカウントとする独立した組織を運用していました。買収後、被買収企業側の組織にあるメンバーアカウント 3 つを、既存の Amazon EC2 インスタンスや Amazon S3 バケットをそのまま維持したうえで、買収した企業側の組織に統合する必要があります。これらの要件を満たす手法を選択してください。
1つの AWS アカウントは同時にいくつの組織に所属できるでしょうか。この制約を踏まえると、別の組織へ移す際にまず何をすべきか見えてきます。
また、アカウントを閉鎖した場合に中の EC2 インスタンスや S3 バケットがどうなるかを考えてみましょう。
リソースを共有する仕組みと、アカウントの所属先を変える仕組みは別物であることに注目してください。
【SAA-2002】ある企業は AWS Organizations で 30 個のアカウントを運用しています。各アカウントの VPC には、オンプレミスデータセンターの複数の CIDR ブロックからの接続を許可するセキュリティグループが多数存在します。データセンターの拡張により CIDR ブロックが四半期ごとに追加され、そのたびに各アカウントのセキュリティグループを個別に編集しています。追加料金を発生させず、運用オーバーヘッドを最小限に抑えてこの更新作業を行う必要があります。これらの要件を満たす最も運用効率の高いソリューションを選択してください。
セキュリティグループのルールでは、送信元として CIDR を直接書く以外にどのような参照先を指定できるか思い出してみましょう。参照される側のオブジェクトを 1 か所直せば、それを参照する全ルールに自動反映される仕組みがあれば、30 アカウントを個別編集する必要はなくなります。加えて「追加料金を発生させず」という条件が、有料の統合管理サービスやカスタム実装をどう評価するかに注目してください。
【SAA-2003】ある企業は AWS Organizations で管理する 30 個のアカウントにワークロードを分散して稼働させています。各アカウントには Amazon EC2 インスタンスと AWS Lambda 関数があり、それぞれのアカウントでメトリクス、ログ、トレースが個別に記録されています。運用チームは障害発生時に各アカウントへ順番にサインインして調査しており、アカウント間をまたぐ問題の切り分けに時間がかかっています。運用チームは単一のダッシュボードから全アカウントのメトリクス、ログ、トレースを横断的に検索して可視化したいと考えています。これらの要件を満たすソリューションを選択してください。
要件は「メトリクス、ログ、トレース」の3種すべてを単一ダッシュボードから横断検索することです。各選択肢が扱えるデータ種別を数えてみましょう。
ログの転送だけ、あるいはメトリクスの可視化だけでは要件の一部しか満たせないのではないでしょうか。
また 30 アカウントという規模を踏まえると、アカウントごとに個別設定を積み上げる方式と、Organizations 連携で一括してリンクを張れる方式のどちらが運用効率に優れるかに注目してください。
【SAA-2004】ある企業は AWS Organizations で 30 個以上のアカウントを運用しています。開発者、監査担当者、運用担当者の 3 つの職務があり、職務ごとに複数のアカウントへ同一の権限でアクセスする必要があります。企業は外部の ID プロバイダーを ID ソースとして利用します。人員の異動や新規参画が頻繁に発生するため、アクセス権限の付与作業にかかる運用オーバーヘッドを最小限に抑えたいと考えています。これらの要件を満たす構成を選択してください。
30 以上のアカウントに対し、同じ職務なら同じ権限を与えたいとき、権限の定義を何回書く構成になるかを数えてみましょう。人員の増減が頻繁だという条件は、個々の利用者ごとに設定を行う方式と、所属グループを変えるだけで済む方式のどちらを求めているでしょうか。また、外部 ID プロバイダーを ID ソースとして扱える仕組みかどうか、そして「許可の上限を定める機能」と「権限を付与する機能」の違いにも注目してください。
【SAA-2005】ある企業は AWS Organizations で 30 個の AWS アカウントを運用しています。従業員 4,000 人のアイデンティティは、オンプレミスの SAML 2.0 対応 ID プロバイダーで管理されています。従業員は部門ごとに決められた複数のアカウントへコンソールでアクセスする必要があります。企業は長期的なアクセスキーを発行せず、ID プロバイダー側の異動や退職をアクセス権限に反映させたいと考えています。これらの要件を満たすソリューションを選択してください。
従業員 4,000 人という規模で、ID プロバイダー側の異動や退職を「自動的に」AWS 側へ反映させるには、どのようなユーザー同期の仕組みが必要でしょうか。
また 30 アカウントへの権限付与を、アカウントごとに個別設定するのか、一箇所から一元的に割り当てるのかという運用差にも注目してください。
長期的なアクセスキーを発行しないという条件が、どの選択肢を最初に除外させるかを考えてみましょう。
【SAA-2006】ある企業は 30 個の AWS アカウントを個別に運用しており、アカウントごとに IAM ユーザーを作成しています。従業員は既存の社内 Active Directory の資格情報でこれらのアカウントにサインインし、職務に応じた権限セットを割り当てられる必要があります。管理者は組織全体で共通のガードレールを適用し、アカウントの追加時にも同じ仕組みが機能することを求めています。これらの要件を満たす方法を 2 つ選択してください。(2 つ選択)
30 個のアカウントを「組織全体」として扱うには、まずどのリソースを先に用意する必要があるでしょうか。そしてその土台が整った後、社内 Active Directory の資格情報でサインインさせる仕組みは何が担うのかを追ってみましょう。先に準備すべきものと、それを前提として初めて有効化できるサービスという依存関係に注目してください。アカウント単位で個別に設定する案は、新規アカウント追加時にどうなるかも考えてみましょう。
【SAA-2007】あるオンライン対戦ゲームの企業は、ある大都市圏に集中するプレイヤー向けにマルチプレイヤーのゲームサーバーを提供しています。ゲームサーバーは EC2 インスタンス上で稼働し、us-east-1 リージョンの VPC に配置されています。プレイヤーは自宅のインターネット回線から接続します。企業は、プレイヤーとゲームサーバー間の通信のレイテンシーを 1 桁ミリ秒まで最小化する必要があります。これらの要件を最も満たす構成を選択してください。
レイテンシーを縮める手段には「経路を速くする」ものと「サーバー自体を近づける」ものがあります。1 桁ミリ秒という厳しい要件は、どちらのアプローチで達成できるでしょうか。
また、ゲームサーバーはリアルタイムに状態を計算する必要があり、キャッシュで代替できる処理ではありません。VPC のサブネットをユーザーの近くまで拡張できるサービスに注目し、その拡張先がプレイヤーの接続経路(自宅の固定回線か、5G モバイル網か)と一致しているかを確認してみましょう。
【SAA-2008】ある企業は、Amazon EC2 上で稼働するアプリケーションのリクエスト数とエラー率をメトリクスとして収集し、運用チーム向けのグラフとして可視化しています。この企業は、AWS アカウントを持たない外部の業務委託先の担当者に対して、このグラフだけを閲覧させる必要があります。担当者には他のメトリクスやリソース情報を参照させてはならず、閲覧のためにアカウントを作成することも避けたいと考えています。これらの要件を最も安全に満たすソリューションを選択してください。
閲覧者は AWS アカウントを持たず、作成も避けたいという条件です。この時点で IAM を前提とする方式は成立するでしょうか。
また「他のメトリクスやリソース情報を参照させてはならない」という制約は、公開範囲をどの単位まで絞り込めるかを問うています。
CloudWatch 自身に、外部の人へ特定のダッシュボードだけを認証付きで見せる機能がなかったか思い出してみましょう。認証の有無という観点も忘れずに比較してください。
【SAA-2009】ある企業は複数のチームが共有する AWS アカウントで本番環境を運用しています。ある朝、本番用の Amazon EC2 インスタンスが 1 台終了しており、Amazon RDS のパラメータグループも変更されていました。企業は、これらの操作を実行した IAM ユーザーと操作日時を特定し、今後も同様の調査ができる状態を維持したいと考えています。これらの要件を満たす方法を選択してください。
「インスタンスが終了した」という結果を知ることと、「誰がその終了 API を呼んだか」を知ることは別の情報ではないでしょうか。
リソースの状態やメトリクス、ネットワーク通信を記録するサービスに、IAM プリンシパルの名前が含まれるかを考えてみましょう。
また「今後も同様の調査ができる状態を維持したい」という要件から、ログを永続的に保管する仕組みが必要な点にも注目してください。
【SAA-2010】ある企業は AWS 上で複数の本番ワークロードを運用しています。長年の運用でIAM ロールとIAM ユーザーに付与されたアクセス許可が増え続け、実際には使われていない権限が残っている可能性があります。セキュリティチームは、最小権限の原則に沿って過剰なアクセス許可を洗い出し、S3 バケットが外部アカウントへ共有されていないかも確認したいと考えています。専用の分析基盤は構築したくありません。これらの要件を運用オーバーヘッドを最小限に抑えて満たすソリューションを選択してください。
要件は「未使用のアクセス許可の洗い出し」と「S3 バケットの外部アカウント共有の確認」の2点で、しかも専用の分析基盤は構築したくないという制約があります。この2つを1つのマネージドサービスで同時に満たせるものはあるでしょうか。また「パブリック公開の防止」と「特定の外部 AWS アカウントへの共有の検出」は別物であることに注目してください。
【SAA-2011】ある企業は、オンプレミスのデータセンターと AWS Direct Connect で接続された VPC 上で、Amazon EC2 と Amazon RDS for MySQL を使用する業務システムを運用しています。ソリューションアーキテクトは、AWS 責任共有モデルに基づき、この構成において顧客側が担う責任範囲を整理する必要があります。顧客の責任に該当する項目を選択してください。(3つ選択)
責任共有モデルは「クラウド自体のセキュリティ」を AWS が、「クラウド内のセキュリティ」を利用者が担う二分法で整理されます。各選択肢について、その作業が物理設備や仮想化基盤に触れるものか、それとも利用者が管理コンソールや OS 上で設定・操作できるものかを当てはめてみましょう。この条件を全選択肢に適用したとき、顧客側に該当するものはいくつあるか数えてみてください。マネージドサービスでも「設定」は誰の仕事かに注目してください。
【SAA-2012】ある企業は、レイテンシー要件と国内のデータ所在地要件を満たすため、自社データセンターに AWS Outposts ラックを設置して基幹アプリケーションを稼働させることを計画しています。ソリューションアーキテクトは、AWS 責任共有モデルに基づき、Outposts の運用開始後に自社が担う作業範囲を整理する必要があります。これらの要件を最も適切に満たす方法を選択してください。(3つ選択)
AWS Outposts のラックそのものは誰が所有し、誰が保守するサービスなのかを最初に確認してみましょう。そのうえで「ラックの内部に手を入れる作業か、ラックの外側の環境や自社アプリケーションに関する作業か」という条件を6つの選択肢すべてに当てはめ、後者に該当するものがいくつあるか数えてみてください。ラックを設置する側が用意しなければ Outposts が動作しない前提条件は何か、という観点も手がかりになります。
【SAA-2013】ある企業は新しく作成した AWS アカウントで本番ワークロードの構築を開始します。現在はアカウント作成時のルートユーザーの認証情報だけが存在し、開発チームの 5 名がこのアカウントで作業を行う予定です。セキュリティチームは、アカウント全体を操作できる認証情報が漏洩した場合の影響を抑える方針を示しています。これらの要件を最も安全に満たす構成を選択してください。
ルートユーザーは削除も権限の縮小もできない特別な存在です。この前提に立つと、ルートの認証情報をどう扱うのが最も安全でしょうか。
「漏洩した場合の影響を抑える」という方針は、漏洩後に検知する仕組みと、そもそも強力な認証情報を作らない・使わない設計の、どちらを指しているか考えてみましょう。
また、5 名が同じ認証情報を共有した場合、誰が何をしたか追跡できるかにも注目してください。
【SAA-2014】ある企業は新しい AWS アカウントを作成し、本番環境のワークロードをデプロイする準備を進めています。現在はアカウント作成時のルートユーザーの認証情報だけが存在し、ルートユーザーにはアクセスキーが 1 組作成されています。日常の運用は開発チームと運用チームがそれぞれ担当します。ソリューションアーキテクトは、AWS のセキュリティのベストプラクティスに従ってアカウントを保護する必要があります。これらの要件を満たす手法を 2 つ選択してください。(2 つ選択)
ルートユーザーはアカウント内のあらゆる操作を実行できる特別な存在です。この認証情報を「強くする」ことと、「日常業務から切り離す」ことは、それぞれ別のレイヤーの対策になります。まずログイン自体をどう守るか、次に日々の運用をどの主体に担わせるか、2 段階で考えてみましょう。また、すべての権限を持つ主体に対して、さらにポリシーを付与する操作に意味があるかどうかにも注目してください。
【SAA-2015】ある企業は AWS アカウントのルートユーザーに仮想 MFA デバイスを 1 つ登録して運用しています。運用担当者はこの MFA デバイスを登録したスマートフォンを携帯して勤務しており、端末の紛失や故障が発生した場合にルートユーザーとしてサインインできなくなることを懸念しています。企業はサポートケースによる復旧手続きに依存せず、ルートユーザーのサインインを継続できる状態にしたいと考えています。これらの要件を満たすソリューションを選択してください。
ルートユーザーの権限は IAM ユーザーや他アカウントからの委任で完全に代替できるものでしょうか。まずこの前提を確認してみましょう。代替できないとすれば、守るべきはルートユーザー自身のサインイン手段そのものになります。そのうえで、MFA デバイスが 1 つしかないことが単一障害点になっている点に注目してください。AWS がこの単一障害点を解消するために提供している登録上限の拡張機能を思い出せるでしょうか。
【SAA-2016】ある企業は、Amazon EC2 インスタンス上で稼働する画像処理アプリケーションを運用しています。このアプリケーションは、処理結果を Amazon S3 バケットに書き込み、別の S3 バケットから入力ファイルを読み取ります。現在はアプリケーションの設定ファイルに長期の IAM アクセスキーを記述しており、キーの更新作業も手動で行われています。ソリューションアーキテクトは、認証情報をインスタンス内に保存せず、S3 への必要なアクセスのみを許可する構成に変更する必要があります。これらの要件を満たす方法を選択してください。
アクセスキーを「安全な場所に保管する」ことと、「アクセスキーそのものを使わない」ことは別の解決策です。要件は前者でしょうか、後者でしょうか。
秘密情報の保管サービスから値を取り出すには、そのサービスを呼び出す権限が必要になります。その権限はどこから得るのか考えてみましょう。
また、S3 の API 呼び出しには必ず署名が伴う点にも注目してください。EC2 に直接アタッチできる IAM の要素は何かを思い出すと、答えが絞られます。
【SAA-2017】ある企業は、複数の AWS リージョンにまたがる数百台の Amazon EC2 インスタンスで業務アプリケーションを実行しています。各インスタンスには、アプリケーションが Amazon S3 バケットや Amazon DynamoDB テーブルにアクセスするための専用の IAM ロールがインスタンスプロファイルとしてアタッチされています。セキュリティチームは、これらのインスタンスに対して定期的なパッチ適用とインベントリ収集を開始することを求めています。既存のアプリケーションが使用している権限には一切影響を与えてはなりません。これらの要件を満たす方法を選択してください。
まず、1台の EC2 インスタンスに同時にアタッチできるインスタンスプロファイル(IAM ロール)はいくつでしょうか。既存のロールを維持したまま SSM の権限を追加する、という発想が技術的に成立するかを確認してみましょう。また、既存ロールを直接編集する方法は、数百台規模で「一切影響を与えない」という条件と両立するでしょうか。IAM ロール以外の経路で SSM 権限を得る仕組みがないか、リージョン単位の設定に注目してください。なお、デフォルトホスト管理設定が適用されるかどうかは「インスタンスプロファイルの有無」ではなく「そのプロファイルに SSM 権限が含まれているか」で決まります。SSM 権限がなければ、既存プロファイルはそのままに、アカウント単位の別ロールで管理が成立します。
【SAA-2018】ある企業は、社内のデータ処理アプリケーションを Amazon EC2 インスタンス上で実行しています。このアプリケーションは、Amazon S3 バケット reports-archive 内のオブジェクトを一覧表示し、処理済みのオブジェクトを削除する必要があります。バケットの作成や削除、他のバケットへのアクセスは不要です。セキュリティチームは、最小権限の原則に従った IAM ポリシーを EC2 インスタンスプロファイルのロールにアタッチするよう求めています。これらの要件を満たすソリューションを選択してください。
S3 の IAM ポリシーでは、操作の対象が「バケット自体」なのか「バケット内のオブジェクト」なのかで、Resource に書く ARN の形が変わります。オブジェクトを一覧表示する s3:ListBucket は、実はバケットに対して問い合わせる操作だと考えられないでしょうか。一方でオブジェクトを削除する s3:DeleteObject は、個々のオブジェクトを対象とします。この 2 つのアクションに同じ ARN を使えるかどうかに注目してください。
【SAA-2019】ある企業は、社内ネットワークからのみ AWS マネジメントコンソールと API による Amazon EC2 の操作を許可したいと考えています。社内ネットワークには固定のパブリック IP アドレス範囲が割り当てられています。さらに、運用対象は us-east-1 リージョンに限定されており、他のリージョンで EC2 インスタンスを起動する操作は開発者に行わせないという方針があります。ソリューションアーキテクトは、開発者グループに付与する IAM ポリシーを設計する必要があります。これらの要件を満たす構成を選択してください。
制限したいのは「EC2 インスタンスへの通信」ではなく「EC2 を操作する API 呼び出しそのもの」です。この違いを踏まえると、セキュリティグループやネットワーク ACL は適切な制御レイヤーでしょうか。
また、IAM ポリシーで呼び出し元 IP とリクエスト先リージョンを表す条件キーの正式名称を思い出してみましょう。
さらに、IAM のポリシー評価において Allow と Deny のどちらが優先されるかにも注目してください。
【SAA-2020】ある企業は、モバイルアプリケーションを開発しています。ユーザーはメールアドレスとパスワードでサインアップし、サインイン後に撮影した写真を Amazon S3 バケット内の自分専用のプレフィックスに直接アップロードします。現在の実装では認証は完了するものの、モバイルアプリケーションから S3 バケットへの書き込みが認可エラーで失敗します。ソリューションアーキテクトは、モバイルアプリケーションが AWS API を呼び出せるようにする必要があります。これらの要件を満たすソリューションを選択してください。
認証(誰であるかの確認)と認可(AWS リソースへのアクセス許可)は別物です。Cognito ユーザープールが発行するのは JWT ですが、S3 の PutObject API はどのような形式の認証情報を要求するでしょうか。
AWS API の呼び出しには SigV4 署名が必要であり、そのためには AWS のアクセスキー・シークレットキー・セッショントークンが揃っている必要があります。JWT をそれらに「交換する」役割を持つコンポーネントは何か、Cognito の 2 つの機能の違いに注目してください。
【SAA-2021】ある企業は、社内のユーザー認証に SAML 2.0 に対応していない独自の LDAP ディレクトリを使用しています。この企業は、社内ユーザーが既存の LDAP 認証情報でサインインした後、AWS マネジメントコンソールにアクセスできるようにしたいと考えています。ユーザーごとに IAM ユーザーを作成して認証情報を管理することは避けたいと考えています。ソリューションアーキテクトは、この要件を満たす方法を選択してください。
AWS のマネージド型フェデレーション機能は、いずれも接続先の ID プロバイダーに特定の規格や製品を要求します。AD Connector、IAM Identity Center の外部 IdP 連携、Cognito のフェデレーションが、それぞれ何を前提としているか整理してみましょう。
今回の LDAP は SAML 2.0 に対応しておらず、独自実装です。この制約下でも一時的な認証情報を取得してコンソールへ入る仕組みが AWS に用意されている点に注目してください。
【SAA-2022】ある企業は AWS Organizations で複数のアカウントを運用しています。開発アカウントで稼働する Amazon EC2 上のアプリケーションが、本番アカウントの Amazon S3 バケットにあるオブジェクトを読み取る必要があります。現在は本番アカウントで作成した IAM ユーザーのアクセスキーをアプリケーションの設定ファイルに埋め込んでいます。企業は長期的な認証情報の配布とローテーションをなくしたいと考えています。これらの要件を満たすソリューションを選択してください。
アクセスキーは、保管場所を変えても「長期的に有効な認証情報」という性質そのものは変わりません。この性質を根本からなくすには、どのような認証情報を使えばよいでしょうか。
また、クロスアカウントで S3 にアクセスする場合、アクセス元の権限だけでなくアクセス先のアカウント側にも許可が必要です。どの選択肢がこの両方を満たしているか確認してみましょう。
【SAA-2023】ある企業は Amazon EMR on EC2 のクラスターを複数のデータ分析チームで共有しています。各チームは Amazon S3 上の自チーム専用のプレフィクスにのみアクセスできる必要があります。現在はクラスターの EC2 インスタンスプロファイルに全プレフィクスへの権限が付与されており、あるチームのジョブから他チームのデータを読み取れる状態です。これらの要件を満たす構成を選択してください。
現在の問題は、クラスターの EC2 インスタンスプロファイルという「単一のプリンシパル」が全プレフィクスへの権限を持っていることにあります。S3 側でポリシーを書いても、リクエスト元の ARN が全チームで同一なら区別できるでしょうか。権限の境界をクラスターではなく「ジョブ送信ごと」に引き直せる仕組みがあるかに注目してください。あわせて、ジョブがインスタンスメタデータから強い権限を再取得する経路も塞ぐ必要があります。
【SAA-2024】ある企業は AWS Organizations で複数のアカウントを一元管理しています。組織にはルートの直下に本番用の OU と開発用の OU があり、開発用の OU には 10 個の開発アカウントが所属しています。ソリューションアーキテクトは、開発アカウントでのみ特定の高額なインスタンスタイプの起動を禁止し、本番アカウントには影響を与えないようにする必要があります。これらの要件を満たす方法を 2 つ選択してください。(2 つ選択)
まず「SCP はどこにアタッチできるのか」という仕様を思い出してください。アタッチ先として認められている対象は限られています。次に「そのアタッチ位置から下に継承される範囲が、開発アカウントだけに収まるか」という条件を 5 つの選択肢すべてに当てはめて、両方を満たすものがいくつあるか数えてみましょう。ポリシーの種類そのものが誤っている選択肢はないでしょうか。
【SAA-2025】ある企業は AWS Organizations で複数の AWS アカウントを管理しています。開発チームは各アカウントの管理者権限を持ち、新しいアカウントも随時追加されます。企業のセキュリティ部門は、承認済みの 3 つのリージョン以外でのリソース作成と、監査ログ設定の削除を組織全体で禁止する必要があります。各アカウントの IAM 設定に依存せず、追加されるアカウントにも同じ制限が適用される必要があります。これらの要件を満たす構成を選択してください。
「各アカウントの IAM 設定に依存せず」という条件に注目してください。アカウント内で管理者権限を持つ開発チームが、自分に課された制限そのものを変更できてしまう仕組みでは要件を満たせるでしょうか。
また「リソース作成を禁止する」という表現は、作成後に消すことではなく操作自体を通さないことを求めています。予防的な制御はどのレイヤーで実現されるか考えてみましょう。
新規アカウントへの自動適用という観点も、判断の決め手になります。
【SAA-2026】ある企業は AWS Organizations で 30 個のアカウントを運用しています。各アカウントの作成は手作業で行われており、ログ記録の設定や統制ルールの適用がアカウントごとにばらついています。ソリューションアーキテクトは、新規アカウントの払い出しを標準化し、全アカウントの API コール監査を一元化するとともに、AWS Foundational Security Best Practices 標準への準拠状況を継続的に確認する必要があります。運用オーバーヘッドを最小限に抑えて、これらの要件を満たす構成を選択してください。
要件は「払い出しの標準化」「API コール監査の一元化」「FSBP 標準の継続確認」の3点です。それぞれを1つずつ選択肢に当てはめて、すべてを満たすものはいくつあるか確認してみましょう。特に AWS Foundational Security Best Practices という名前の付いたセキュリティ標準を提供しているサービスはどれか、GuardDuty や Inspector との役割の違いに注目してください。また、アカウントを一定の構成で自動的に作成する専用機能を持つサービスはどれでしょうか。
【SAA-2027】ある企業は AWS Organizations で複数のアカウントを管理しています。各アカウントの開発チームが Amazon S3 バケットを作成し、一部のバケットが誤ってパブリックアクセスを許可する設定になっていたことが判明しました。ソリューションアーキテクトは、組織内のどのアカウントでも S3 オブジェクトが一般公開されない状態を維持する必要があります。これらの要件を満たす方法を選択してください。
「S3 オブジェクトが一般公開されない状態を維持する」という表現に注目してください。これは違反を見つけて直すことでしょうか、それとも最初から公開できない状態にすることでしょうか。
また S3 が公開される経路は ACL だけでしょうか。バケットポリシーによる公開も考えてみましょう。
さらに、設定を有効化しても開発チームがそれを解除できてしまうなら統制は維持されません。解除操作そのものをどう封じるか考えてみてください。
【SAA-2028】あるメディア企業は、動画のサムネイル画像とスタイルシートを Amazon S3 バケットに保存し、Amazon CloudFront ディストリビューションを通じて世界中の利用者に配信しています。現在この S3 バケットはパブリック読み取りを許可しており、利用者は S3 のオブジェクト URL を直接指定してもコンテンツを取得できる状態です。同社は、コンテンツの取得経路を CloudFront 経由のみに限定したいと考えています。これらの要件を満たすソリューションを選択してください。
S3 バケットが「パブリック読み取り」のままである限り、オブジェクト URL を知っている人は誰でも取得できてしまいます。まず S3 側を非公開にすることが出発点ではないでしょうか。
その上で、CloudFront だけがオリジンから取得できるようにするには、S3 が「このリクエストは確かに自分のディストリビューションから来た」と検証できる仕組みが必要です。ヘッダーや IP のような偽装・変動しうる情報ではなく、IAM のプリンシパルとして認証される方式に注目してください。
【SAA-2029】ある企業は、プライベートサブネットの Amazon EC2 インスタンス上で稼働する分析アプリケーションから、Amazon S3 バケットに保存された機密データを読み取っています。現在は NAT ゲートウェイ経由でインターネットを通じて S3 にアクセスしています。ソリューションアーキテクトは、S3 へのトラフィックがインターネットを経由しないようにし、さらに当該バケットへのアクセスをこの VPC 内からのリクエストのみに制限する必要があります。これらの要件を満たすソリューションを選択してください。(2 つ選択)
要件は「トラフィックがインターネットを経由しない」ことと「VPC 内からのリクエストのみに制限」することの 2 つです。まず通信経路をどう変えるか、次にバケット側でどう絞り込むか、2 段階で考えてみましょう。S3 と DynamoDB だけに用意されている、ルートテーブルに追加するタイプのエンドポイントに注目してください。バケットポリシーの条件キーで、リクエストがどの経路を通ってきたかを判定できるものはないでしょうか。
【SAA-2030】ある企業は、アカウント A で受注処理システムを運用しており、Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS) のキューにメッセージを蓄積しています。この企業は、別部門が管理するアカウント B のアプリケーションから、このキューのメッセージを受信および削除できるようにする必要があります。アカウント B のプリンシパルの権限管理は、アカウント B の管理者が引き続き行います。ソリューションアーキテクトは、この要件を満たす方法を検討しています。これらの要件を満たす構成を選択してください。
キューはアカウント A のリソースです。アカウント B の中で IAM ポリシーを書けば、他人が持っているリソースへのアクセスを自分で許可できるでしょうか。AWS の権限評価では、クロスアカウントの場合にリソース所有側と利用側の双方の許可が必要になる点に注目してください。また「アカウント B のプリンシパル権限は B の管理者が引き続き管理する」という条件が、どの構成を排除するかも考えてみましょう。
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